PHPerKaigi 2026
PHPerKaigi 2026で「存在論的プログラミング:時間と存在を記述する」を発表しました。新しいパラダイムを40分で伝えるという、どう転ぶか予想のつかない登壇でした。プレゼンの設計プロセスは前回の記事に書きました。
わからない
会場のフィードバックを受けての体感です。個別の説明で恐らく問題なく、しかし全体を通してのパラダイムは、おそらく「よくわからなかった」という感想を持たれた方が一番多かったのではないかと思います。😅
一方、腹落ちした、納得、すっと入ってきたという反応の人も少数いました。この分かれ目がどこにあるのかはわかりません。ただ一つわかっていることがあります。スキルの差ではない。
手札の多い人が「今までのやり方と全然違う」ということで、かえって入ってこないということはあると思います。一方で、同じくらいシニアな人がすっと受け取る。何がそれを分けるのかはわかりませんが、興味深いことだと思います。BEAR.Sundayでもそれはありました。
わからないけど面白い
「わからないけど、考えた|面白かった|知りたいと思った」という人も耳にしました。もしそうなら、それはとても嬉しいことです。能動的に自分なりの観点を持って考えてみる、納得できるところもあれば、なるほどとならないところもある。でもそこに40分、自分を乗せた。それは全然いいんじゃないですかね。「脳が疲れた」と書いていた人もいます。
分かれる発表
ある人がこう言ってくれました。「評価が分かれる発表はなかなか聞けるものじゃないから、聞けてよかった」。
カンファレンスの登壇を生で聞くのは、YouTubeで後から観るのとは違います。映画に近い。同じ時間に、同じ場所で、全員が同時に体験する。その中で、すごくわかった人と、何を言っているのか全然わからなかった人が分かれる。
何%がわかったら成功か、という問いはたぶん的を射ていません。どれだけ見ている人に考える時間が生まれたか。脳が疲れたなら、それは動いていたということですよね。聞いてくれた方、お疲れ様でした&ありがとうございました。
セッション
武田さんの「「接続」—パフォーマンスチューニングの最後の一手 〜点と点を結ぶ、その一瞬のために〜」。自分のテーマを見つけて、測定を丁寧に積み上げて、なぜそれだけコストがかかるのかをリアルな数字で示していく。予測ではなく計測。準備大変だったでしょう。その積み上げが印象に残りました。
菱田さんの「条件分岐に名前をつけていますか」。条件分岐をコードの一部として埋もれさせるのではなく、アプリケーションの中での位を上げていくという話です。条件判断をメソッドの中の名もなき処理にするのではなくて、特別な地位を与える。この点は私の発表ともシンパシーを感じるところです。
武田さんのも菱田さんの時も、トーク途中で壇上からこちらを名指しで触れてくれました。😅
LTはさくらいさんの「AI時代の脳疲れと向き合う「言語学としてのPHP」」が興味深かったです。自分はあまりこのスイッチコストの負担がない方だと思うのですが、観点が良かった。トークも軽妙。
他にも興味深いセッションが沢山ありました。
ARIGATO
スタッフのみなさん、委員長の長谷川さん、お疲れ様でした。
たのしい時間をありがとうございました!
