Advent Day 10: DI > SL ?
依存するから?
また違った面からDIを考察してみます。SLとの比較です。
SLをアンチパターンとするときに良く言われるのが、「コンテナに依存するから」と説明されますがこれを考えてみます。
依存した事自体が問題なのでしょうか?(0 dependencyでなくなった)
それとも依存しているコンテナの性質に依存している問題なのでしょうか?
new, SL and DI
オブジェクトを取得する3つのコードです。
Conventionalクラスではnewで生成して取得しています。依存はハードコードされていて$fooはFooのインスタンスです。
Diではインターフェイスを通じて依存を受け取っています。DIP原則に従って抽象に依存しています。$fooはFooInterfaceを実装した何かのクラスです。
Slでは”foo”というサービスオブジェクトを取得しています。ロケーターはこのクラスに記述してあった依存を隠してしまいました。このfooサービスはどういうもので何でしょうか?どうすれば分かるでしょうか?これを知るAPIはありません。コンテナ機構を理解して、コンテナにセットしているコードを見て、あるいは設定ファイルから?ドキュメントから?
これをうまく説明するには前の2つの方法に比べて、何かの規約や機構が必要です。人が容易に理解できるようになってもコードはこれを検出しません。IDE等でコード補完を受けるためには注釈が必要でしょう。
またこのクラスはコンテナに依存するようになったことで、独立したパッケージとしてリリースするには何らかの依存解決ツール(composer)を前提にする必要があります。
more info
このエントリーはこのビデオを参考に起こしています。
Decoupled Library Packages for PHP 5.4 – Paul Jones
また大抵のデザインパターン・パラダイムは、XX is evil, XX is anti paternで検索すると色々でてきます1
Service Locator is an Anti-Pattern
CodeAsDocumentation
この記事はSLが駄目という記事ではなくて、SLは「コンテナに依存するから駄目なのだ」という意見のどの部分が駄目なのかを考察することで、依存性を自己記述的なCodeAsDocumentationとして表すDIの性質を明らかにしようとしました。
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